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菜園体験記

●とりたてトウモロコシは、生でもおいしい!

収穫物

いよいよ夏野菜収穫シーズン到来です。

白キュウリ、トウモロコシ、オクラ、紫インゲン、黄インゲン、マイクロトマト、バジルを収穫できました。

夏野菜オールスターです。

まず、白キュウリを生でかじってみました。

苦い。おいしくない。

中にスが入っています。ところどころに穴が開いて、スポンジ状になっている部分もあります。収穫時期を間違えたのかと思い、大きさの違うものを収穫し、割ってみたところ、やはりスが入っています。

夏の暑さや乾燥、栄養分不足などが原因でスが入ることがあるようです。肥料は適時あげていたのですが、足りなかったのかもしれません。

また、チッタファームで野菜を育てていて感じるのは、多湿を好む野菜はあまり向かないということです。乾燥することもあり、始終水やりができる場合は別ですが、週に1、2回通うのであれば、乾燥に強い野菜を育てるのがおすすめです。

トマト・ハーブ類は最適です。他の方の畑を見ていて、シシトウ、ゴーヤも合っているように感じました。

トウモロコシトウモロコシバジル

つづいて、トウモロコシ「味来」の収穫です。穂が茶色くなったら収穫時期と聞いていましたが、果たして実がついているのか否か。

ドキドキしながら葉をめくっていくと、ちゃんと実がありました。不揃いのところもありますが、キチンと詰まっています。

しかし、白い...?実も少し小さい。

まだ早かったようです。

今更茎に戻すこともできないので、生のままかじりつきました。

食べますとも。だって、種から育てたかわいい苗ですから。

一口食べると、ものすごい甘さです。果物のような甘味が口いっぱいに広がります。とりたてのトウモロコシは生で食べられて、おいしいと聞いていましたが、予想を超えるおいしさです。

甘い!旨い!

トウモロコシにこれ以上の味の表現があるでしょうか。

私はトウモロコシが大好きで、一度は育ててみたいと思っていたものです。

夢が叶いました。

他の実はまだ収穫時期になっていないので、そのままにしておき、熟した野菜を収穫しました。

とりたてのオクラも生で食べてみます。

上向きになっている実の根元にある茎をハサミで切り、そのまま口に運びました。

サクサクした歯ごたえと、オクラ特有の粘りがおいしいです。

大きくならないうちは、表面に生える毛も気にならない程です。

時間が経つ程に野菜は固く、おいしくなくなるもの。

とりたて野菜を食べるということは、今まで生きていた命を食べるということです。このおいしさは、命がぎゅっと凝縮した味です。

野菜も、つまり植物も、命あるものだということを、育てることによってよりいっそう感じることができます。

収穫したトマトはサラダに、オクラはお味噌汁の具に、紫インゲン、黄インゲンは素揚げにして、バジルはサラダとバジルバター(摘みたてのバジルを細かく刻んでバターに混ぜ込んだもの)にしていただきました。

バジルはフレッシュハーブティーにしてもおいしかったです。

摘みたてのバジルに熱湯を注ぎ、数分蒸らすだけでできます。

いろいろなハーブがありますが、バジルは育てやすい上に使い勝手が良いので、おすすめです。

育てた野菜で食卓が賑わうのは、最高の喜び。収穫、万歳です!

●水切れかカラスの害か

枯れたトウモロコシ

収穫を楽しみにしていたトウモロコシ。そろそろ穂が茶色くなり、実が大きくなっている頃とわが菜園に向かったところ、茫然としました。

あるはずの場所に、房がひとつもないのです。

前回見た時には、もうすぐ熟しそうな房が4つあったのですが、どこを探しても見当たりません。「アレー?」と株の周りを一周してみましたが、どこにもありません。

そして、下葉は枯れています。根元まで辿って見てみると、土の上にトウモロコシのかけらが落ちていました。よく見ると、ついばんだような跡があります。

私はあまりの失望感に、目の前が暗くなりました。

楽しみにしていたトウモロコシが、ひとつもないのです。

カラスの害かもしれません。しかし、下の方の葉が茶色く枯れ込んでいるのを見ると、水切れのような感じもします。水切れして実が落ちたのを、カラスがついばんだのではないかと仮説を立てました。

それにしても、収穫しようと思っていたトウモロコシがひとつもないというのは、悲しい出来事です。野菜づくりは幸せを、時には世の不条理を教えてくれます。

それにしても、食べたかった!

●秋野菜に向けての準備

収穫後の苗トマトオクラ

秋の気配が漂う昨今。うろこ雲をよく見るようになりました。

菜園もこれから秋冬野菜の種まき、苗の植えつけ準備にかかります。

収穫時期の終わった白キュウリ、トウモロコシ、インゲンの株を引き抜き、残った根もきれいに取り除きました。根といっしょに土の中から虫も出てきたので、捕まえます。

備え付けの元肥を改めて入れて、土を撹拌して混ぜ込み、新しい野菜をつくるための土づくりをします。

苗を引き抜いた後、表面が固まっている土をスコップを使って、底の方から撹拌していきます。チッタファームのスタッフさんに伺ったところによると、空気を含むように混ぜ込むのがコツで、土と土の間にじゅうぶんな空気が入ると、新しい根を伸ばしやすくなるそうです。

残った野菜はバジルとトマト、オクラ、空芯菜だけになり、畑も少しさびしい感じです。

バジルだけはいつでも収穫でき、使い切れない程です。バジルバター、ジェノベーゼ、バジルと牛肉の炒め物タイ風などを作り、消費しています。

一方、トマトは実つきが悪くなり、次第に収穫量が減ってきました。そろそろ終わりなのかもしれません。

大半の畝はしばらく休ませることにして、片隅を使い、秋冬野菜までのつなぎにラディッシュを育てることにしました。

畝に2本スジをつけて、種をスジまきしました。

盛夏はあまり根茎が太らないと聞きますが、果たして育つでしょうか。

これからが楽しみです。

木谷美咲(きや・みさき)
木谷美咲(きや・みさき)