やさい広場 ちょっとした工夫とアイデアで楽しむ

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菜園体験記

●台風過ぎて...

倒れた野菜オクラ土

大型台風が各地に被害を与えましたが、屋上菜園もやはり被害がありました。

給水設備が倒れて損壊。そして、わが菜園がどうなったのか行ってみると、野菜が倒れていました。トマト、オクラ、バジルが倒れ...、ちょっとした惨状です。

夏野菜の収穫時期が終わり、秋冬野菜に切り替える時期なので、収穫するものは被害を受けませんでしたが、どうにもこうにも...。

とりあえず倒れた苗を引き抜き、秋冬野菜を植えつける準備をすることにしました。

オクラは倒れてはいるものの、しっかり根を張っているので、なかなか引き抜けません。力いっぱい引き抜き、やっと株が抜けました。

トマトはこんもりと生い茂り、小さな林のようになっています。これは、地上部に比べ、根がそれほど張っていなかったので、楽に引き抜けました。

生い茂ったトマトを引き抜くと、種から育てた空芯菜が大きくなっていました。生い茂ったトマトの陰になって、よく育ったのでしょうか。

空芯菜、倒れたバジルを収穫し、根も引き抜きました。

いよいよ、秋冬野菜の植えつけです。秋冬野菜は種からではなく、苗を植えつけることにしました。苗はもう用意してありますが、その前にやることがあります。

今まで植わっていた野菜の根や落ちた葉を土から取り除き、土の天地返しをすることです。チッタファームのスタッフさんに教えていただきました。

土の表土と下層を入れ替えて、混ぜ返すことにより、地中のウィルスを殺し、また固くなった土を柔らかくすることで、新しく植えつける野菜苗の根を伸ばしやすくするそうです。

天地返しをした後に、しばらく日光消毒をします。

これを怠ると、次に植える野菜が病気にかかりやすくなるので、要注意です。

まずは地中に残っている根を取り除きます。土の中に手を突っ込み、根を引きずり出しました。

根と一緒に虫も出てきました。

これも一緒に捕まえます。

思ったよりも深くまで根が張っていて、引っ張るとズルズル根が出てくるのが、気持ちいいです。

土に触るというのは、セラピー効果が高いのではないでしょうか。

園芸は心を病んだ人や痴呆症の人に良い効果があるそうで、園芸療法というのがあるのもわかります。

特に心を病む人は過去を見つめ、ネガティブな出来事を拾い上げる傾向があります。私も精神的に落ち込んでいた時があったので、ここらへんの心理はよくわかります。

一方で、園芸や野菜づくりは、これからのこと、先を見つめる作業です。

1ヶ月後、半年後、1年、2年を見越して作業をします。

過去から未来へと視点を向けさせる、そんな効果が園芸や野菜づくりにはあるのではないでしょうか。

それゆえ、私たちは癒されるのです。

話は逸れましたが、野菜の根を取り除いたので、次は畑の土を耕します。

春の植えつけでやったように、備え付けのスキで土を混ぜ返しました。

それにしても、屋上菜園の土は軽く、扱いやすいです。

表面は固まっていても、中の方は柔らかく、女1人の力でも入れ替えるのは苦ではありませんでした。

しっかりと耕した後に、しばらく土を寝かせます。

スタッフさんによると、1週間~10日ほどおくのがベターだそうです。

お楽しみの植えつけは次回に。

●秋冬野菜の植えつけ

畝立てレタスレタスにトンネルキキョウ・コスモス

いよいよ、秋冬野菜の植えつけです。

前回畑の土を耕したので、畝を立てます。はじめてチッタファームに野菜を植えつける時にした畝立てを、再度やります。

今回は自分1人でやってみました。

流れてしまった土をクワで寄せて盛り上げ、土をならします。徐々に畝っぽいものができあがるのは、自分で見ていても感慨深い!

植えつけるスペースを作るために、畝の表面を平にしていきました。

最初の時よりもスムーズにできます。

農作業は「習うより、慣れろ」かもしれません。

繰り返す内に最善の方法が見つかりそうです。

畝をつくったところで、秋冬野菜の植えつけ作業に入ります。

ブロッコリー、スティックセニョール(茎ブロッコリー)、ロマネスコ、オレガノ、イタリアンパセリ、最近高騰しているレタス、ジャガイモ、ニンニクに加え、今回は花も植えます。

キキョウ、コスモスなど、秋の花の苗を用意しました。

苗を配置し、大体の植える場所を決めてから、土を掘り、植え込みます。

あらかじめ土を水で湿らせておくと、活着しやすくなります。

根土の下方を手で少し押し広げるようにし、植えつけました。

うーん、株間がちょっと狭かったかも??

ジャガイモの種芋は「ニシユタカ」と「農林一号」。穴を掘って植えました。

たくさんジャガイモができますように。

スティックセニョールの間にオレガノ、ブロッコリーとロマネスコの間にイタリアンパセリを植えます。

ハーブを植えておくと、多少は害虫予防になるそうです。

また屋上菜園のように乾燥気味の用土にハーブは最適です。水はけのよい土で育ったハーブは香りが良いです。

虫がつきやすいレタスにトンネルをしました。虫がすき間から入り込まないように、しっかりとネットを土に固定します。

トンネルをつくるのは何度目かになりますが、ようやく少しは慣れてきました。

慣れてくると、作業は楽しいものです。

苗の植えつけを終えてから、ハーブのカモミールの種をまきました。

カモミールは花をお茶にすると香りが良く、リラックス効果があり、お気に入りです。たくさんできるといいな。

トマトとオクラが植えてあった所はもう少し休ませて、追加で苗を植えることにしました。

これから寒い季節がやってきます。おいしい秋冬野菜が上手く育つように、願いを込めて菜園を後にしました。

木谷美咲(きや・みさき)
木谷美咲(きや・みさき)